12月8日 有機農業の日
12月8日は有機農業の日。有機農業やオーガニックに関する認知度を拡大するとともに、その理解の増進を図るのが目的。この日をきっかけにみんなが農業の未来について考え、アクションを起こす節目の日にと一般社団法人次代の農と食をつくる会が制定し、日本記念日協会が認定した。
農を変えたい!全国運動関西地域ネットワークが制定していた記念日を引き継いだ。
日付は、民間で市民立法として起草され、議員立法として国会で審議された「有機農業の推進に関する法律」が成立した日(2006年12月8日)から、12月8日とした。
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有機農業は、化学肥料や合成農薬を使用せず、自然に配慮した農法で作物を育てる方法です。この農法は、土壌の健康を保ちつつ、環境への影響を最小限に抑えることを目指しています。有機農業では、肥料として堆肥や緑肥など、自然由来の資源を使用し、農地の生態系との調和を図ります。
有機農業の主な特徴は、土壌の肥沃さを維持しながら作物を栽培することです。長期的に土壌の健康を保つために、作物の多様性を重視し、土壌の耕作履歴にも注意を払います。また、害虫や病気の予防には、化学的手段ではなく、自然界のバランスを利用した方法を採用しています。たとえば、天敵を用いた害虫管理や、植物同士の相利共生を利用した病気の抑制が挙げられます。
消費者にとって、有機農産物は残留農薬の心配が少なく、より安全な食品選択肢として認識されています。また、有機農業は持続可能な食品生産システムのモデルとして注目され、地域の生物多様性の保護や気候変動に対する適応策としても評価されています。
国際的には、有機農産物は厳しい基準と認証プロセスを経て、特定の有機ラベルが付与されます。日本では、「有機JASマーク」がこれに該当し、消費者が信頼できる有機製品であることを示しています。
前身
自然と調和した安心安全な有機農業を行政とともに地域ぐるみで推進していくことを目的に、農を変えたい!全国運動関西地域ネットワークが制定し、日本記念日協会が認定した。
日付は、民間で市民立法として起草され、2006年に議員立法として国会で審議された『有機農業の推進に関する法律』が12月8日に可決成立したことから、12月8日とした。