9月15日 石狩鍋記念日
9月15日は石狩鍋記念日。北海道を代表する郷土料理の石狩鍋の発祥地である石狩市で、本場の石狩鍋を広くPRしようと結成された石狩鍋復活プロジェクト「あき味の会」が制定し、日本記念日協会が認定した。
日付は、石狩で鮭が捕れる時季で、「
石狩鍋とは

鮭をメインにして味噌で味を付けた石狩市発祥の鍋料理。鮭の身のぶつ切りに、中骨などの「あら」を入れ、キャベツ、タマネギ豆腐、コンニャクなどを加えて、昆布で出汁を取った味噌仕立ての汁で煮込み、最後に山椒をかけて食べる。
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石狩鍋は、北海道石狩地方の伝統的な郷土料理で、その名の由来はサケで有名な石狩川の河口に位置する石狩町から来ています。この地域では江戸時代からサケ漁が盛んであり、石狩鍋は漁師たちが漁の成果を祝う料理として発展しました。とれたてのサケをぶつ切りにし、味噌をベースにした汁で煮込んで食べるのが特徴です。
石狩鍋の具材には、サケの身やあらの他に、たまねぎ、キャベツ、長ねぎ、大根、しいたけ、豆腐などが一般的です。これらの具材は昆布でとっただし汁に入れ、味噌で味を整えた後、山椒を振りかけることで風味豊かな味わいに仕上がります。また、一部の家庭ではいくらを加えたり、バターを少量加えて独特の風味を出すこともあります。
石狩鍋は、特に寒い冬の季節に好まれる料理で、その温かくて濃厚な味わいは身体を内側から温めてくれます。サケの皮に含まれるコラーゲンは美容にも良いとされ、健康面でも注目されています。昭和20年代には石狩市の地びき網漁が観光の目玉となり、待ち時間に観光客に振る舞われたことから全国的に知られるようになりました。
現在では家庭料理としても定番化しており、北海道を訪れた観光客にとっては、その地でしか味わえない特別な鍋料理として楽しまれています。石狩地方には「石狩鍋」を提供する飲食店も多く、地元の人々はもちろんのこと、遠方からの訪れる人々にも愛され続けている伝統的な味です。