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11月12日 パレットの日

 11月12日はパレットの日。日本の物流において、その荷役作業の効率化には欠かせないパレットの認知度向上を目的に、物流用パレットを扱う企業によって構成される一般社団法人日本パレット協会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 物流用パレットのJIS規格では、主要なサイズ(積載面の寸法)が11型(1100×1100mm)と12型(1200×1000mm)となっており、この2つのサイズがアジア経済圏の共通サイズとして定着されるための活動が行われている。

 日付は、11型と12型から、11月12日とした。

パレットとは

パレットの日

 一つの単位にまとめた貨物を置くための面があり、人手またはフォークリフト等の専用車両により荷役、輸送、及び保管の全てが可能な構造をもつもの。上部構造物をもつものを含む。

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 パレットは、物流業界において非常に重要な役割を果たす荷役台です。これは、様々な貨物を運搬、保管、積み込みの効率を高めるために設計されたプラットフォームであり、物流の効率化と労働者の負担軽減に貢献しています。

 パレットには主に四つの基本的なタイプがあります。最も一般的なのが平パレットで、これは単なるフラットボードであり、荷物を載せて運搬するのに使われます。次にボックスパレットがあり、これは側面に囲いがついた形状をしており、荷物が落ちにくくなっています。ポストパレットは角に支柱があり、積み重ねやすくなっています。最後に、シートパレットがあり、これは主に薄い荷物を支えるために使用されます。

 パレットの材質は主に木製が一般的ですが、耐久性や衛生面を考慮してプラスチック製や金属製のものも増えています。木製パレットはコストが低く、修理が容易なため広く使用されていますが、湿気や害虫の問題があるため、食品産業などではプラスチック製が好まれます。プラスチックパレットは洗浄が容易で再利用可能なため、衛生が求められる環境に適しています。

 パレットの使用は、ユニットロードと呼ばれる方法で荷物を効率的にまとめることが可能です。これにより、フォークリフトなどの機械を使用して容易に荷物を移動させることができ、作業効率が大幅に向上します。また、パレットを使用することで、貨物の損傷リスクを減少させ、保管スペースを最大限に活用することが可能になります。

 パレットは、そのシンプルながらも多様なデザインと機能で、現代の物流において不可欠なツールとなっており、世界中のさまざまな産業で広く利用されています。物流の効率化を図るうえで、パレットの正しい選定と使用は非常に重要です。

記念日とかいろいろ