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11月12日 「四季」の日

 

 11月12日は「四季」の日。「くらしの中にクラシック」をモットーに2007年3月29日に愛知県名古屋市にオープンした宗次ホール。その代表の宗次徳二氏が妻の直美さんに、自身がクラシック好きになるきっかけとなったヴィヴァルディの「四季」をプレゼントしたことにちなんで、宗次徳二氏が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、二人の結婚記念日である11月12日とした。

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 アントニオ・ヴィヴァルディの「四季」は、バロック音楽の中でも特に著名な作品群であり、ヴァイオリン協奏曲の形式で四つの季節を音楽的に表現したものです。これらの協奏曲は、1718年から1720年の間にマントヴァの宮廷礼拝堂長であったヴィヴァルディによって作曲され、1725年にアムステルダムで出版されました。出版された作品集は「調和と発明の試み」と題され、四季の他に追加の8つの協奏曲も含まれています。

 「四季」は、春、夏、秋、冬の各季節を象徴する音楽として、それぞれが独立した協奏曲として構成されています。ヴィヴァルディは自然の情景や動きを非常に巧みに音楽に取り入れ、例えば「春」では、流れる小川、さまざまな鳥たちの歌、羊飼いとその吠える犬、そして「夏」では、飛ぶ虫や嵐の描写があります。また「秋」では、酔っ払った踊りや狩猟の場面が、「冬」では、凍った風景や暖かな冬の火が表現されています。

 この作品は単なる音楽を超えて、各協奏曲に対応するソネットとともに発表されたことも特筆すべきです。これらのソネットはおそらくヴィヴァルディ自身によって書かれ、各季節の精神を具体的に表現するための指針となっています。音楽が詩の行ごとに具体的な情景や感情を表現するように構成されており、例えば「春」の中間部では眠る羊飼いの横で吠える犬がヴィオラで聞かれるなど、音楽とテキストが密接に連動しています。

 このように「四季」はプログラム音楽の初期の例としても非常に重要であり、音楽による物語性の表現、自然現象の音楽化、そして感情の喚起において画期的な作品とされています。それぞれの協奏曲は速い楽章、遅い楽章、再び速い楽章という三部構成で、音楽とともに季節の移ろいとその感動を聴き手に伝えることに成功しています。

記念日とかいろいろ

音楽の記念日