毎月1日 もったいないフルーツの日
1月1日はもったいないフルーツの日。果物の生産、加工、販売などを手がける株式会社ドールが制定し、日本記念日が認定した。
おいしく食べられるのに、さまざまな理由で捨てられてしまう「もったいないフルーツ」。同社では厳格な規格に沿わなかったり、熟しすぎたり、傷ついてしまったフルーツを救出するプロジェクトを展開しており、その活動を広めるのが目的。
日付は、「もったいないフルーツ」を1つでも多く救出する。1本も残さない。1個も無駄にしないとの思いから、毎月1日とした。
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この取り組みでは、規格に沿わなかった果実や、必要以上に熟してしまったもの、また輸送や保管の過程で軽い傷を負ってしまった果実を選別し、丁寧に救出する作業が行われています。すべての果実がそのままの姿で美味しく食べられることを、多くの人に知ってもらうための大切な活動となっています。
生産者と連携しながら、果実の鮮度や風味を保つ工夫もなされ、ただ単に捨てられる運命にあったものを、新たな形で消費者へ届けるための工夫が随所に見られます。これにより、食品ロスの削減だけでなく、地域の農家への支援や環境への配慮といった、広い視野からの効果も期待されています。
また、このプロジェクトは、消費者が果実の本来の美味しさに気づくきっかけとしても機能しており、見た目や形にとらわれずに、自然が与えてくれる贈り物としての果実を楽しむことの大切さをやさしく伝えています。規格外であるという理由だけで捨て去られるものではなく、その中にも十分な価値と魅力が秘められていると、多くの人に実感させる内容となっています。
救出された果実は、そのまま販売されるケースもあれば、加工して別の食品として生かされる場合もあり、いずれにしても無駄にされることなく、循環の一部として社会に還元される仕組みが整えられています。こうした流れは、消費者一人ひとりが食材の大切さを改めて認識し、自然の恵みに感謝するきっかけともなっています。
企業が心を込めて展開するこのプロジェクトは、環境保全と地域活性化、そして持続可能な社会の実現に向けた一歩として、多くの人々から温かい評価を受けています。今後、同様の取り組みがさらに広がることによって、食品ロスの問題が少しずつ解消され、私たちの暮らしに新たな安心感がもたらされることを、静かに願う気持ちが感じられます。