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3月28日,3月29日,3月30日 見えない・見えにくい人と共生社会を考える3日間

 3月28日,3月29日,3月30日は、見えない・見えにくい人と共生社会を考える3日間ロービジョン・ブラインド川柳コンクール 協力団体・個人有志一同が制定し、日本記念日協会が認定した。

 視覚障害や視覚障害者についての情報や活動を一般の人やマスコミなどにアピールするのが目的。見えない人、見えにくい人の人的・物的環境整備につなげるとともに、見える人とのバリアを取り除き共生社会を築くための方法をみんなで考えたいとの思いが込められている。

 日付は、共生社会を「(3)んなを(2)なぐ(8)を、(3)んなで(29)り、(3)んなの(3)来を(0)きくする」と捉えた語呂合わせから、3月28日,3月29日,3月30日とした。

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 ロービジョン・ブラインド川柳コンクールは、視覚障害に関する日々の出来事や思いを五・七・五の川柳で表現し、社会全体で共感と理解を深めることを目的とした催しです。このコンクールは、視覚障害を持つ当事者だけでなく、医療・リハビリ関係者、ご家族、友人、さらには直接関わりのない一般の方々まで、幅広い層からの参加が可能となっています。これにより、多様な視点からの作品が集まり、視覚障害に対する理解と共感を促進しています。

 主催は株式会社パリミキで、公益社団法人日本眼科医会や公益社団法人NEXT VISIONなど、多くの団体が後援や協力をしています。これまでに六回開催されており、第七回の募集が2024年12月1日から2025年1月31日まで行われました。応募作品は、視覚障害に関する日常の出来事や感じたことを川柳で表現したもので、応募総数は年々増加し、第七回では過去最多の4,004句が寄せられました。

 応募部門は三つに分かれており、「見えにくさを感じている方部門」では視覚・色覚に障害のある当事者が対象となります。「メディカル・トレーナー部門」では医師、看護師、視能訓練士、歩行訓練士、視覚障害者に関わる教員、その他訓練施設等の専門家が対象です。「サポーター部門」では家族、友人、職場の同僚、誘導ガイド、ヘルパー、商品開発や販売者などの支援者、または一般の方が対象となります。これらの部門分けにより、それぞれの立場からの視点や経験が反映された多彩な作品が集まります。

 審査は、元NHKアナウンサーであり、川柳や俳句の分野で多くの実績を持つ八木健氏が審査員長を務めています。受賞作品は、最優秀賞、各部門賞、NEXT VISION賞、日本眼科医会賞などが設けられ、最優秀賞にはミキギフトカード5万円分が贈られます。優秀作品の発表は、毎年3月末に公式ホームページ上で行われ、多くの人々がその作品に触れる機会となっています。

記念日とかいろいろ