6月30日 麦みそ食文化の日
6月30日は麦みそ食文化の日。甘くて滋味豊かな麦みその食文化を伝え、発展させるのが目的。
愛媛県伊予郡松前町に本社を置き、みそ、麦みそ、しょうゆなどを製造、販売する義農味噌株式会社(ギノーみそ)が制定し、日本記念日協会が認定した。
日付は、麦みその「む=6」からの6月と、全国味噌工業協同組合連合会が毎月30日を「晦日=みそか」で「みその日」としている30日を組み合わせて、6月30日とした。
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麦味噌は、大豆と麦麹(主に大麦または裸麦を使用)を原料として製造される味噌で、特に九州、四国、中国地方で多く生産されています。これらの地域では米の代わりに麦の栽培が盛んであり、その文化が麦味噌の普及に繋がっています。麦味噌は「田舎味噌」とも呼ばれ、各家庭で独自の方法で作られてきました。代表的な麦味噌には「瀬戸内麦味噌」や「長崎味噌」「さつま味噌」などがあります。
麦味噌の製造過程では、まず麦を洗浄し蒸してから麹をつけ、麦麹を作ります。次に大豆を洗浄して蒸し、潰してから麦麹と混ぜ合わせて桶で仕込み、発酵・熟成させます。麦味噌の熟成期間は通常2〜6ヶ月と比較的短く、そのため比較的甘口であっさりとした味わいが特徴です。また、麦の香ばしい風味が強い点も麦味噌の大きな特徴の一つです。
麦味噌には多くの健康効果があります。特に、大麦β-グルカンという水溶性の食物繊維が豊富に含まれており、これには血糖値の急激な上昇を抑える効果やコレステロールを下げる効果があります。また、腸内環境を整える効果もあり、美容や免疫力向上にも寄与します。さらに、大豆イソフラボンも含まれており、これには更年期障害の症状を軽減したり、骨粗しょう症や乳がんの予防に役立つとされています。
このように麦味噌は、その独特の風味と数多くの健康効果から、日本の食文化において重要な役割を果たしています。地域に根ざした伝統的な製法で作られる麦味噌は、地元の食文化を象徴する存在であり、多くの人々に愛され続けています。






