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~今日は何の日?~

7月9日 ジェットコースターの日

 7月9日は、ジェットコースターの日。大阪府大阪市でPOPを活用したマーケティングコンサルタントなどを行う株式会社東京ドームが制定し、日本記念日協会が認定した。

 「ジェットコースター」は、かつて後楽園ゆうえんち(現在の東京ドームシティ アトラクションズ)にあったローラーコースターのこと。開業以来人気を博し、日本ではローラーコースター全体が「ジェットコースター」と呼ばれるきっかけになった。

 日付は、後楽園ゆうえんちが誕生した日(1955年7月9日)から、7月9日とした。

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 ジェットコースターには、想像以上に面白い裏側や歴史が広がっています。まずその語源ですが、日本で「ジェットコースター」と呼ばれるようになったのは1955年、東京・後楽園ゆうえんちで登場したものが由来とされ、「ジェット機のように速い」「噴射するように一気に走る」との思いが込められていました。当時の最高速は時速55キロで、今からすると少しゆったりに感じるかもしれませんが、当時としては画期的だったのです。

 さらにその起源はもっと古く、氷で作った滑り台としてロシアで生まれたものをルーツとし、そこからフランス・パリに1817年に登場した椅子型カートによる「プロムナード・アエリアン」が世界初のジェットコースターとされています。高さは15メートルほど、速度は時速65キロほどだったそうで、まさに人々の知恵が生んだ遊びの進化の歴史を感じさせます。

 また、ジェットコースターは速さや高さを追求する限界競争が続いており、最高速度を誇るものではアラブ首長国連邦にあるフォーミュラ・ロッサが時速240キロ、中国などでは約400メートルを超える超高層コースター構想も話題になっています。日本でも富士Qハイランドのフジヤマ(高さ79メートル、速度約130キロ)が、かつて世界記録を保持していた歴史があります。