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8月18日 オリザの米油の日

 8月18日はオリザの米油の日。米の副産物からできる環境に優しい米油の可能性と機能性を追求し、その魅力を広く伝えていくために、米油の精製などを手掛けるオリザ油化株式会社が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、「米」という文字は「八十八」に分解できることから、8月18日とした。

米油について

オリザの米油の日

 玄米を精米する際に発生する米糠と米胚芽を原料とした油。γ-オリザノール、トコフェロール、トコトリエノール、ステロール、フェルラ酸、スクワレン、γ-アミノ酪酸及びセラミドなどといった多くの生理活性成分が豊富に含まれている。

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 米油は、玄米を原料としてその米ぬかや米胚芽から抽出される植物油です。玄米は栄養価が非常に高く、ビタミンB群、カルシウム、食物繊維、脂質、抗酸化成分など、多岐にわたる栄養素を含んでいます。特に米油は、これらの成分を活かしながらも、非常に軽い口当たりと風味が特徴です。

 オリザの米油は、特に高品質な米油として知られ、玄米1キロからわずか15グラムしか取れないという貴重な油です。非遺伝子組換えであり、アレルギーフリーのため、安全性が高く健康に配慮した食品を求める消費者にとって理想的な選択肢とされています。さらに、その製法により得られるオイルは、素材の味を引き立てると同時に、揚げ物をカリカリに仕上げるなどの調理効果があります。

 リノール酸やオレイン酸といった健康に良い脂肪酸をバランスよく含むため、使用することで料理の風味が増し、より美味しくなるというメリットがあります。具体的には、揚げ物では少ない泡立ちで均一な調理が可能であり、サラダオイルとしてもそのまま使えるほどクセが少ないです。そのため、自家製マヨネーズやドレッシング、さらにはスイーツ作りにも適しているとされています。

 健康面では、オリザの米油に含まれるガンマ-オリザノールが注目されています。この成分は、若返りのビタミンとも呼ばれ、コレステロールの低下や抗酸化作用があり、美容と健康の両面で高い効果を発揮します。さらに、「オリザトコトリエノール®」という成分は、ビタミンEの約40~60倍の抗酸化作用を持ち、生活習慣病の予防や美肌効果があるとされています。

 これらの成分により、米油はただの調味料ではなく、健康維持を助けるスーパーフードとしても機能します。その他にも、「オリザステロール®」という植物ステロールが含まれており、これがコレステロールの吸収を抑え、健康的な生活をサポートすることが期待されています。米油はダイエットにも効果的であり、肥満の原因となるコレステロールの蓄積を防ぐために役立ちます。

 このように、オリザの米油はその栄養価、健康効果、調理上の利点を通じて、多くの家庭やプロのキッチンで重宝されているのです。料理の味を左右するだけでなく、日々の健康を支える一助となるでしょう。