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11月24日 いいつまようじの日

 11月24日は、いいつまようじの日。大阪府河内長野市の日本つまようじ組合が制定し、日本記念日協会が認定した。

 同市の地場産業である「つまようじ」の記念日を制定することで、日本の食文化を支えてきた「爪楊枝・黒文字楊枝」といった日本独自の製品の魅力、職人の技、地場産業としての誇りを多くの人に知ってもらい、国内需要の喚起、海外への訴求、産業の存続、地域の活性化につなげるのが目的。

 日付は、「いい(11)つま(2)ようじ(4)」と読む語呂合わせから、11月24日とした。

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 つまようじは、食後に歯のすき間に詰まった食べ物のかけらを取り除くために使われる、小さくて細長い棒状の道具です。素材としては木や竹、プラスチック、金属などさまざまな種類があり、軽くて携帯しやすく、食卓だけでなく外出先でも手軽に使えるという点で重宝されています。それだけでなく、小さな料理やフルーツを突き刺して取り分けるためにも使われ、パーティやイベントの演出アイテムとしても活用されることがあります。

 その歴史は非常に古く、人類の先祖であるネアンデルタール人にまでさかのぼることができるほどです。およそ10万年前の歯の化石には、つまようじのような棒で歯の隙間をほじったと見られる痕跡が残っており、古代の人々にとっても日常的な清掃道具として機能していたことがうかがわれます。

 また、つまようじの使用は仏教とともに日本にも伝えられました。インドで木の枝を使う口腔ケア習慣があり、奈良時代に歯木として伝わったのがその始まりです。その後、江戸時代には「妻楊枝」や「小楊枝」と呼ばれる形で独自に発展し、香りの良いクロモジや白樺を使った「黒文字ようじ」なども作られました。

 西洋でも古代ローマ時代から高級なつまようじが使われており、銀や青銅、宝石をあしらったものが貴族の間で流行したほか、羽根付きの装飾が施されるなど、実用と趣味とを兼ね備えた道具として親しまれていました。

 近代になると、1869年にチャールズ・フォレスターがブラジルでつまようじを大量に機械製造する方法を確立し、それがアメリカを中心に普及し、やがて世界中に広まりました。現在では年間で数百億本が生産され、その多くが白樺製で、直径約1.8~2.1㎜、長さ60~65㎜という標準的なサイズで流通しています。たこ焼き用や長さの長いものなど、目的に応じたさまざまな規格も存在します。

 つまようじを使う際には注意が必要です。硬いものを強く突くと歯や歯ぐきを傷める可能性があり、丸型よりも三角形などのデンタルピックの方が歯間に優しく設計されています。歯科医の間では、フロスや歯間ブラシと併用することでより安全なセルフケアが勧められています。

 まとめると、つまようじは人類が長い時間をかけて磨き続けてきた道具であり、時代や地域に応じて素材や形に工夫が凝らされてきました。現代でも手軽な口腔ケア用品であると同時に、料理の演出道具としての一面も持ち、使い方や場面に応じた配慮と選び方を楽しむ道具でもあるのです。

記念日とかいろいろ