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12月12日 明太子の日

明太子の日

 12月12日は明太子の日前田海産株式会社が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、日本で初めて「明太子」という名称が新聞(関門日日新聞)に登場した日(1914年(大正3年)12月12日)にちなんで、12月12日とした。

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 明太子は、スケトウダラの卵巣を塩漬けにし、唐辛子で風味付けした日本の食品です。元々は、明治時代に樋口伊都羽という人物が朝鮮半島の元山でスケトウダラ漁業に従事している中で、捨てられがちだったスケトウダラの卵を有効活用するために開発されました。彼はこれを塩漬けにして唐辛子で味付けを施し、「明太子」として商品化し、評判になりました。

 この明太子はその後、日本国内にも広まり、特に福岡県の博多が名産地として有名になりました。博多明太子は現在でも日本全国で愛される食品となっており、そのピリッとした辛さと卵のプチプチとした食感が特徴です。明太子はごはんのお供としてはもちろん、おにぎりやパスタ、お茶漬けなど、様々な料理に利用されます。

 製造過程では、スケトウダラの卵巣を選別し、塩漬けにして余分な水分を抜いた後、辛みを加えるために唐辛子の粉末をまぶします。この過程で味の深みや辛さの調整が行われ、製品によって異なる風味の明太子が作られています。

 明太子はその風味と栄養価の高さから、健康食品としても注目されています。豊富なオメガ3脂肪酸やタンパク質、ビタミン類を含むことから、美容や健康に良いとされています。しかし、塩分も高いため、過剰な摂取は控える必要があります。