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9月8日 桑の日

桑の日

 9月8日は(くわ)の日。桑の高い栄養価やその長い歴史、効能効果に対する知識を深め、感謝することを目的に、福岡県八女市の株式会社お茶村が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、(9)(8)」の語呂合わせから、9月8日とした。

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 桑(学名:Morus)は、クワ科クワ属に分類される植物で、北海道から九州までの日本各地、朝鮮半島から中国大陸の山地にかけて分布する落葉高木です。原産地は中国であり、古来からその多様な部位が薬用やカイコの餌として利用されてきました。

 桑の葉はカイコの餌として最もよく知られていますが、薬用としても様々な部位が利用されています。冬に採取され天日で乾燥された「桑白皮」は、利尿、緩下、去痰、鎮咳、鎮静の効果があるとされ、漢方では広く処方されます。また、桑葉はお茶として飲用され、そのフラボノイドには抗菌作用があり、感冒や頭痛、結膜炎、口渇、咳嗽など様々な症状に対して効果が期待できます。

 桑枝は関節痛や四肢の引きつり、浮腫などに用いられることがあり、風湿を除く効果があるとされています。桑の実、つまり「桑椹」にはポリフェノールやアントシアニン、ビタミン、ミネラル、必須アミノ酸がバランス良く含まれており、老化防止に役立つとされています。特に補腎作用があり、補養薬としても利用されています。

 桑の各部位には様々な薬効があるとされ、古くから民間療法や漢方薬に広く利用されてきました。近年では、これらの伝統的な利用に加え、桑の成分が持つ抗炎症作用や抗酸化作用に科学的な関心が集まっており、健康食品やサプリメントとしての利用も進んでいます。日常的な健康維持や病気予防、美容など、幅広い分野で桑が注目されているのです。

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