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9月3日 アフタヌーンティー文化の日

アフタヌーンティー文化の日
ウィキペディアより

 9月3日はアフタヌーンティー文化の日。人々に癒しと喜びと学びを与えてくれるアフタヌーンティーの歴史やマナーを学び、この文化を大切にしてほしいという願いが込められている。

 アフタヌーンティーの楽しみ方などを発信する一般社団法人 日英アフタヌーンティー協会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、アフタヌーンティーの習慣を始めたとされているイギリスの第7代ベッドフォード侯爵夫人アンナマリアの誕生日(1783年9月3日)から、9月3日とした。

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 アフタヌーン・ティーは、イギリス発祥の伝統的な喫茶習慣で、午後の16時から17時頃に紅茶と共に軽食や菓子を楽しむ社交の場です。この習慣は1840年頃、第7代ベッドフォード公爵の妻、アンナ・マリア・ラッセルによって始められたとされています。夕食の時間が遅くなる社会の変化に対応し、昼下がりの空腹を満たすために友人を招いて行われた小さな茶会が起源です。

 初めは上流階級の女性たちの間で広まったアフタヌーン・ティーは、19世紀後半には中産階級にも浸透しました。伝統的には、給仕される紅茶と食事のマナー、室内装飾、使用される食器などが、その場の教養や社会的地位を象徴するもてなしとされていました。また、専用のティーカップやティーガウンなども特別に用意され、洗練された雰囲気の中で行われていました。

 アフタヌーン・ティーで供される食事には、キュウリやエッグサラダ、スモークサーモン、チーズ、ローストビーフを使用した小さなサンドイッチが一般的です。また、スコーンにクロテッドクリームとジャムを添えたものはクリームティーと呼ばれ、このスタイルも広く愛されています。伝統的なテーブルセッティングでは、3段重ねのティースタンドを使用し、下段にサンドイッチ、中段にケーキ、上段にスコーンを配置します。

 現代においては、アフタヌーン・ティーはホテルやカフェでも提供されるようになり、伝統的な作法を求めないカジュアルなスタイルも珍しくありません。様々な飲食物が取り入れられ、カナッペやシャンパン、マカロンなども楽しむことができます。このように、アフタヌーン・ティーは時代と共に進化し続けており、世界中で愛される文化の一つとなっています。

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