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9月10日 グルテンフリーライフの日

 9月10日はグルテンフリーライフの日。食には多くの選択肢があり、好みや健康状態、ライフスタイル、体質などに合わせて、自分に合った食生活をすることがそれぞれの幸せにつながる。そんな食の多様性の一環としてグルテンフリーな食生活の普及・促進を呼びかけることが目的。

 「人々に寄り添い、食への不平等をなくす世の中へ」をミッションに掲げて活動する一般社団法人 グルテンフリーライフ協会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、認知度を上げるには覚えやすい語呂合わせが良いという考えから、(9)テン(10)」の語呂合わせから、9月10日とした。

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 グルテンフリーとは、グルテンを含む食品を避ける食生活のことを指します。グルテンは、小麦、大麦、ライ麦などの穀物に含まれるタンパク質の一種で、その粘弾性によりパンやケーキ、パスタなどがもっちりとした食感を持つようになります。

 グルテンフリーの食生活は、セリアック病と呼ばれる自己免疫性の疾患を持つ人々にとって必要なものです。セリアック病の人がグルテンを含む食品を摂取すると、小腸の損傷を引き起こし、栄養吸収障害などの健康問題につながることがあります。また、グルテンに敏感な非セリアック病性グルテン感受性の人々も、グルテン摂取を避けることで消化器症状などの不調を避けることができます。

 欧米では、小麦を主食とする食文化が長く続いており、グルテンに対する認識が高まっています。特にセリアック病に対する認識が高まるとともに、グルテンフリー製品の市場も拡大しています。グルテンフリーの食材としては、米、とうもろこし、キヌア、タピオカ、ジャガイモなどがあり、これらを使用したパンやパスタなどが開発されています。

 日本では、グルテンフリーの認識はまだ浸透しているとは言い難い部分もありますが、健康志向の高まりや食の多様性に対する関心の拡大により、グルテンフリー商品やメニューを提供する店舗が増えてきています。また、小麦アレルギーのある人々にとっても、グルテンフリーは重要な選択肢となります。

 グルテンフリーを実践することは、一部の人にとっては健康を維持するために必須の選択であり、また他の人々にとってはより良い体調管理やライフスタイルの選択となることが増えています。このため、グルテンフリー食品の選択肢が広がることは多くの人にとって利益となるでしょう。

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