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11月5日 いい酵母の日

 11月5日はいい酵母の日。酵母を摂取することの大切さを広くアピールするために、酵母の製品を扱う株式会社日健協サービスが制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、(1)(1)(5)うぼ」の語呂合わせから、11月5日とした。

酵母とは

いい酵母の日

 パンやお酒などの発酵に用いられる微生物。糖分をアルコールに変える。「イースト」とも呼ばれる。

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 酵母は、微生物の一種であり、特定の種類の菌類に分類されます。主に糖類をアルコールと二酸化炭素に分解する性質を持ち、この過程をアルコール発酵と呼びます。自然界に広く分布しており、植物の表面や空気中に存在するほか、動物の体内にも見られます。

 酵母の最もよく知られた利用法は、パンやアルコール飲料の製造です。パン作りにおいては、酵母は生地に含まれる糖を分解し、その過程で生じる二酸化炭素が生地を膨らませます。一方、ビールやワインの製造では、酵母は糖をアルコールに変換し、これが飲料のアルコール含有率を生み出します。

 酵母はまた、その種類によってさまざまな食品の風味や特性を形成する要素としても重要です。ビール酵母やワイン酵母など、特定の酵母を使用することで、製品の風味や質感に大きく影響を与えています。このため、酵母の選択は醸造業者にとって非常に重要な技術的判断の一つとされています。

 酵母には健康に対する効果も指摘されています。酵母に含まれるビタミンB群は代謝を助ける重要な要素であり、特にビタミンB12は動物性食品以外で唯一自然に存在する源として知られています。また、酵母の細胞壁に含まれるβグルカンは、免疫力を向上させる効果があるとされ、健康補助食品としても利用されています。

 長い歴史を通じて、酵母は多岐にわたる文化的、経済的影響を与えてきました。食品産業だけでなく、医薬品の発酵プロセスにも重要な役割を担い、生物学研究のモデル生物としても活用されています。酵母の多様な利用法とその科学的な理解は、今後も私たちの生活に欠かせない要素として位置づけられていくでしょう。

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