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11月18日 カスピ海ヨーグルトの日

カスピ海ヨーグルトの日

 11月18日はカスピ海ヨーグルトの日。手軽に手作り出来て増やせるカスピ海ヨーグルトを食べる習慣を広め、人々の健康増進を図るために、日本にカスピ海ヨーグルトをもたらしたといわれる家森幸男京都大学名誉教授と、フジッコ株式会社が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、2002年から始まった純正菌種を安心安全に届けるための頒布活動が2006年11月18日に100万人に到達したことから、11月18日とした。

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 カスピ海ヨーグルトは、ジョージアのコーカサス地方が発祥の地とされており、日本での普及は1986年に家森幸男博士がジョージアから持ち帰ったことから始まりました。このヨーグルトの特徴は、クレモリス菌FC株を使用していることで、この菌株は低温で長時間発酵させることにより、独特のねばりを持つEPS(エクストラセルラーポリサッカライド)を生産します。

 カスピ海ヨーグルトの大きな特長はそのテクスチャーにあります。通常のヨーグルトに比べて粘り気が強く、とろりとした食感が特徴です。これは、クレモリス菌FC株によって生成されるEPSが大きく寄与しており、ヨーグルトが保存中に水分が分離しにくいこともこの成分によるものです。また、このねばり成分は腸内での有益な活動を助け、大腸に生きたまま届くとされ、健康維持に寄与するとされています。

 味わいにおいてもカスピ海ヨーグルトは、酸味が穏やかで食べやすいという特性があります。これは、選び抜かれた乳酸菌が使用されているためで、ヨーグルトが苦手な方でも楽しめるように工夫されています。フジッコがこのヨーグルトの生産にあたっては、日本人の味覚に合うように菌株の選定にも注力しているのです。

 このヨーグルトの背景には、コーカサス地方の長寿の食文化があります。この地域では野菜や果物、乳製品を豊富に摂ることが一般的で、これが健康長寿に寄与しているとされています。カスピ海ヨーグルトを通じて、その地域特有の発酵食品の利点を享受できるのです。

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