6月1日 長崎ちゃんめんの日
6月1日は、長崎ちゃんめんの日。愛知県名古屋市に本社を置き、飲食事業の経営・企画・運営などを行う株式会社焼肉坂井ホールディングスが制定し、日本記念日協会が認定した。
「長崎ちゃんめん」とは同社が展開する外食レストランチェーンの名称であり店の看板メニュー。ラーメンとちゃんぽんの良さを混ぜ合わせた「長崎ちゃんめん」は、肉、野菜、海産物などの具が約13種類とボリュームたっぷりで、コクはあるがさっぱりとした味わいが人気。創業50年以上にわたり守り続けてきた味と、メニューを進化させてきたことを広めるのが目的。
日付は、「長崎ちゃんめん」の1号店が開店した日(1971年6月1日)から、6月1日とした。
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長崎ちゃんめんは野菜や魚介類など具だくさんでボリューム満点の麺料理です。豚骨と鶏ガラからとったまろやかな白湯スープに、炒めた野菜と海産物のうまみが溶け込んでおり、しっかりとコクがありながらもあっさりと飽きの来ない味わいが特徴です。麺は山口県産の小麦「せときらら」を使った自社製造の生麺で、ほどよい太さともっちりした歯ごたえがあります。調理では中華鍋を使って野菜を強火で素早く炒める「炒め技」が用いられ、シャキシャキとした食感と素材の風味が閉じ込められます。まさにラーメンと長崎ちゃんぽんのいいとこ取りとも言える独自スタイルで、たとえば「野菜たっぷりちゃんめん」には約380gもの野菜が盛られ、大人の1日の野菜摂取推奨量に迫る量が摂れることもあり、ヘルシー志向の客層にも好評です。
創業は1971年(昭和46年)で、山口県小野田市(現・山陽小野田市)厚狭地区に第1号店が開業しました。当初は地元の中華料理店経営者が母体で、「長崎ちゃんめん厚狭店」という店名でスタートしています。店名に「ちゃんめん」と付けたのは、長崎県産の特殊なかん水で作る本場ちゃんぽん麺とは異なる独自麺と調理法を打ち出すためで、具材を煮込むのではなく炒めて載せるスタイルが創業以来のこだわりです。1987年に道路拡幅のため一時閉店しましたが、1990年に現在の場所へ移転して営業を再開しました。事業はその後法人化され(株式会社五平太)、現在は焼肉坂井ホールディングス傘下の企業がチェーンを運営しています。
店舗展開は山口県を起点に中国地方を中心に広がっており、2024年時点で約30店強を数えます。山口県内に約17店、岡山県に約8店、広島県に5店、さらに島根県と兵庫県にそれぞれ1店ずつ展開しており、中国地方ほか西日本に密集しています。多くの店は郊外のロードサイドやショッピングモール(ゆめタウンなど)内に立地しており、集客力があります。営業時間は概ね午前11時から夜遅くまでで、定休日や終了時間は店舗ごとに異なるため、来店前には公式サイト等で確認するのが安心です。たとえば山口県内の典型的な店舗では11:00~21:00営業で、日曜定休といったケースが見られます。
食材や品質には細かくこだわっており、新鮮で安全な素材を使うことを謳っています。野菜はキャベツやもやしなど国産中心の野菜をたっぷり使い、鮮度のよいものだけを仕入れています。麺は山口県産小麦を原料に自社工場で毎日製造され、常に品質と食感の良さが保たれます。スープは丸鶏と豚骨、国産玉ねぎなどで丁寧にダシを取っており、旨みと深いコクがありながら後味はあっさりしています。各店舗では客席から調理が見えるオープンキッチン方式を採用しており、ガスコンロで中華鍋を振る調理パフォーマンスを見せることで衛生面の安心感と料理のおいしさをアピールしています。また公式サイト等で原材料や産地、アレルゲン情報を公開するなど、安全性への配慮が随所にみられます。
長崎ちゃんめんは地元では昔から親しまれた味として認知されており、「野菜たっぷりで食べごたえがありながら胃もたれしにくい」といった声が多く聞かれます。そのためリピーターも多く、山口県内ではソウルフード的な存在とされることもあります。ネット上の口コミやSNSでも「野菜をしっかり取れる」「味付けが優しくて家族連れにも好評」「大きめの野菜不足解消メニュー」といった書き込みが目立ち、県外から訪れる客も各種メディアで紹介するなどして話題になります。さらに限定メニューやキャンペーンも人気の一因です。春には旬のあさりやはまぐりを使った限定ちゃんめんが登場し新聞やTVでも取り上げられ、福袋やスタンプカード導入などの企画も客の注目を集めています。
なお長崎ちゃんめんは名前に「長崎」が付いていますが、長崎県の「長崎ちゃんぽん」(リンガーハット等)とは別の料理・チェーン店です。






