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8月8日 そろばんの日

そろばんの日

 8月8日はそろばんの日。そろばんの普及とその優れた機能をアピールするために、社団法人全国珠算教育連盟が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、そろばんを弾くとき、パチパチと音を立てるところから、8月8日とした。

 そろばん学習には、かけ算・わり算などの計算力向上だけでなく、集中力や忍耐力のアップ、算数学習はもとより、日常生活や将来のためにも大いに役立つ力が身に付くことが期待される。毎年、全日本珠算選手権大会も開催されている。

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 そろばん、日本で長い歴史を持つ計算道具は、単なる計算器以上の価値を有しています。遠い過去から、そろばんは計算の正確性とスピードを求めるために用いられてきましたが、その利用は計算技能の向上に留まらず、脳の発達にも寄与すると言われています。

 そろばんの使用は、直感的な数の理解を深め、頭の中での暗算(いわゆる「暗算能力」)を養うことにつながります。この能力は日常生活だけでなく、学業においても非常に重要です。また、そろばんを使った計算は、指の動きと連動しており、これが脳のさまざまな領域を刺激し、特に子どもの成長期においては脳の発達を促進するとも言われています。

 そろばん学習が育む集中力、忍耐力、そして計算力は、学業のみならず、将来社会で生きていく上で欠かせない力と言えます。問題解決能力や論理的思考力の基礎を築くとともに、継続的な練習を通じて自己管理能力や自己効力感を高めることにも繋がります。

 日本独自の伝統としてのそろばんですが、現代社会においてもその価値は再評価されており、デジタル化が進む中で、アナログな計算道具としてのそろばんが持つ、独特の魅力と教育的価値は見直されています。これからもそろばんは、計算技能だけでなく、人間の基本的な能力を育むための大切なツールとして、多くの人に親しまれていくでしょう。

記念日とかいろいろ

8月8日の記念日