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11月3日 オゾンの日

 11月3日はオゾンの日。人間の生活や地球環境に大いに貢献しているオゾンに対する正しい理解を広めるために、特定非営利活動法人日本オゾン協会と日本医療・環境オゾン学会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、オゾンの化学記号がO3である事からいい(11)オゾン(O3)と読んで、11月3日とした。

オゾンの豆知識

 1840年ドイツの化学者シェーンバインにより発見された分子で、「におうもの」という意味のギリシャ語の"Ozein"を語源としており、名前のとおり独特な刺激臭に特徴がある。

 オゾンは、雷の放電や太陽の紫外線などによって生成され、空気中にも微量ですが存在している。

 強い酸化力を持っているため、水や空気の浄化・殺菌・脱色などによく使われる。

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 オゾンは酸素の一形態で、化学式はO₃です。この気体は自然界にも存在し、特に地球の成層圏でオゾン層を形成して紫外線を吸収し、生物にとって有害な放射線から地球を保護する役割を果たしています。地上では、オゾンは雷が鳴るときなどにも生成され、特有の清涼感のある匂いがします。

 オゾンの優れた酸化力は産業界でも広く利用されており、特に水処理、食品保存、医療衛生などの分野でその能力が活かされています。オゾンは強力な酸化剤として、水中の有害なバクテリアやウイルスを効率よく除去することができ、塩素と異なり残留物を残さないため、水処理において非常に重要な役割を担います。

 食品産業においては、オゾン水が食品の洗浄や消毒に利用されています。オゾンは細菌の細胞壁を破壊し、食品の鮮度を保つことが可能です。これにより、バナナやリンゴなどの果物や野菜の保存期間を延ばすことができるのです。

 医療分野では、オゾン療法が注目されており、抗菌、抗ウイルス、抗炎症作用が期待されています。また、オゾン水は手洗いや器具の洗浄にも使用され、特に外科手術の際の消毒などに効果を発揮します。これにより、感染症の予防に貢献しています。

 オゾンはその強い酸化力を利用した環境浄化技術にも使われており、公共施設や家庭での消臭や空気浄化にも応用されています。この技術は、不快な臭いの源となる化合物を分解し、清潔で新鮮な空気を提供することが可能です。

記念日とかいろいろ