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1月7日 ケンピの日

ケンピの日

 1月7日は、ケンピの日。高知県高知市で長い歴史を持つ菓子鋪の有限会社西川屋老舗が制定し、日本記念日協会が認定した。

 ケンピは小麦粉と砂糖、わずかな卵を混ぜて練って延ばし、細切りにして焼き上げた素朴な甘さの干菓子で、その堅さからケンピ(堅干)と名付けられた土佐伝統の焼菓子。江戸時代から続くケンピを多くの人に親しんでもらい、それにまつわる菓子文化を知ってもらうのが目的。

 日付は、西川屋の祖先は白髪素麺の製法をヒントにこの菓子を創製し土佐藩初代藩主の山内一豊公に献上し、御用菓子司を拝命したとされる慶長6年(1601年)1月7日(旧暦)から、1月7日とした。

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 ケンピは、シンプルな材料で作られる昔ながらの和菓子の一種です。 小麦粉と砂糖に、少しの卵を混ぜ合わせた生地を丁寧に練り、薄く延ばした後、細かく切ってから焼き上げるという、手間暇かけた作業を経て仕上がります。 その作り方は、自然の味わいを大切にし、素材本来のやさしい甘さと香ばしい風味を引き出す工夫がなされており、見た目もどこか懐かしさを感じさせる素朴な仕上がりとなります。

 生地を延ばす作業では、厚さを均一にすることが重要で、切り方や焼く時間にも細心の注意が払われます。 焼き上がりには、ほどよい乾燥感と固さが生まれ、この特徴が「堅干」とも呼ばれる所以となっています。 その堅さは、長い保存が可能であるという実用面での魅力とも結びついており、季節や行事を越えて人々に愛され続けています。

 また、ケンピは土佐地方に伝わる伝統の技術が息づくお菓子として、地域の文化や人々の心に深く根ざしています。 昔からの家庭で受け継がれたレシピを守りながらも、時代の流れに合わせて改良が加えられることで、より一層の品質が保たれてきました。 その製法には、手作りならではの温かみと、素材の良さを大切にするという思いが込められており、味わうたびにかすかな郷愁を感じさせるものとなっています。

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