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11月1日 野沢菜の日

野沢菜の日
引用元:農林水産省

 11月1日は野沢菜の日。野沢菜発祥の地である長野県野沢温泉村の野沢温泉観光協会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、野沢菜の蕪主を募る「のざわな蕪四季会社」の蕪主総会が毎年11月1日に開かれることと、野沢菜の収穫時期にあたることから、11月1日とした。

 野沢菜は長野県の味の文化財にもなっている信州の食を代表する名産品のひとつ。野沢温泉観光協会は第2号「記念日文化功労賞」を受賞している。

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 野沢菜は、長野県野沢温泉村を中心に栽培されている、アブラナ科アブラナ属の二年生植物です。特に、野沢菜漬けは地域の特産品として知られ、日本三大漬菜の一つに数えられるほどの名声を持っています。野沢菜の起源は、宝暦6年に京都から野沢温泉村の住職が天王寺かぶを持ち帰り植えたことに始まります。高冷地の気候風土が天王寺かぶに突然変異を引き起こし、根が育たずに葉と茎が大きくなり、独特の野沢菜が誕生しました。

 野沢菜の栽培は、9月に種をまき、11月に収穫されることが一般的です。特に、霜が降りる寒い時期に収穫される野沢菜は、甘みが増し、柔らかくなるため、この時期の収穫が好まれます。収穫後は、地元の伝統的な方法である一石桶を用いて大量に漬けられ、その後の乳酸発酵を経て美味しくなります。野沢菜漬けは、そのべっ甲色と独特の風味が特徴で、特に年末年始にはその美味しさが最高潮に達します。

 野沢菜は、その栄養価の高さも注目されています。ビタミンやミネラルを豊富に含み、特に冬場の栄養補給源として重宝されています。また、漬物としての保存性の高さから、昔から冬の食料として重要な役割を果たしてきました。地元では「ふるさとの味」「おふくろの味」として愛され続けており、地域の食文化を象徴する存在です。

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