カレンダーをめくってみれば
~今日は何の日?~

7月7日 タツノオトシゴの日

タツノオトシゴの日
引用元:伊勢夫婦岩ふれあい水族館 伊勢シーパラダイス

 7月7日はタツノオトシゴの日。より多くの人にタツノオトシゴが減少している現状と、同館の取り組みについて知ってもらうための日。

 三重県伊勢市にある「伊勢シーパラダイス」(伊勢夫婦岩ふれあい水族館シーパラダイス)が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、7月7日が願い事をかなえる日と言われ、仲睦まじい恋物語の「七夕」であること夫婦岩が近くにあり同館の名前となっていることタツノオトシゴがともに並んで泳ぐ姿が数字の7と7に似ていることから、7月7日とした。

タツノオトシゴについて

 タツノオトシゴ(龍の落とし子)はメスが産んだ卵をオスが育児嚢と呼ばれる袋で稚魚になるまで育てる珍しい生き物。その夫婦円満な姿から安産や縁結び、長寿の象徴として有名だが、地球温暖化や漢方利用を目的とした乱獲により数が減少している。そのため伊勢シーパラダイスは繁殖に力を入れており、日本屈指の飼育種類を誇る。

◆◆◆

 タツノオトシゴは、一見してその特徴的な姿からは想像がつかないような魚類です。この動物はヨウジウオ科に属し、その名の通り、頭部には特徴的なツノがあります。通常、海の中で静かに生活しており、その動きも独特です。背びれを使ってゆっくりと泳ぎますが、泳ぎは得意ではありません。そのため、尾で海藻やサンゴにしっかりと巻き付き、安定を保ちながら生活しています。

 非常に珍しい繁殖方法を持っているのもタツノオトシゴの大きな特徴の一つです。メスは卵を産むと、それをオスの育児嚢に渡します。この育児嚢は、オスの腹部に位置し、ここで卵は安全に保護されながら発生します。オスは卵が孵るまで、稚魚が自力で泳げるようになるまで世話をします。このような役割の逆転は、他の魚類には見られない興味深い特性です。

 また、タツノオトシゴはその美しい外見とユニークな生態で人気がありますが、自然界ではその生存戦略も非常に巧妙です。彼らは周囲の環境に溶け込むことができる擬態の達人であり、これによって天敵から身を守っています。体色を変えることができるので、海藻やサンゴにぴったりとカモフラージュすることが可能です。そのため、捕食者に見つかることが少なく、安全に生活することができるのです。

記念日とかいろいろ