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10月10日 襖の日

襖の日
引用元:襖の日

 10月10日は襖の日。日本建築の中に育まれてきた「襖」(ふすま)の建具としての長所、伝統文化財としての価値、工芸品としての素晴らしさを多くの人に知らせ、襖を末永く愛してもらうために、日本内装材連合会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、10月が住生活月間であり、戸を葦戸から襖に変える時期で、10日は和襖の芯が組子であり、十が組子の骨の交差をあらわしていることから、10月10日とした。

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 襖(ふすま)は、日本の伝統的な建築様式において重要な役割を果たす間仕切り建具です。その主な特徴として、軽量で移動が容易なこと、引き違い式で開閉されること、そして表面の紙を貼り替えることで容易に外観を新しくしたり、部屋の雰囲気を変えることができる点が挙げられます。

 襖の構造は、木製の枠に格子を組み込み、その両面に紙を張って作られます。この紙は通常、和紙であり、裏打ちを施された布が使われることもあります。襖の端には黒漆で塗装された細い縁が取り付けられ、紙が剥がれるのを防ぐと同時に、見た目の美しさを高めています。

 襖は、居間や寝室などの室内空間を効果的に区切る役割を持ち、プライバシーの保護や空間利用の柔軟性を提供します。また、季節やその他の要因によって室内の配置を変更する際にも、襖はその軽量さと取り扱いやすさから重宝されます。

 しかし、現代においては襖の使用は少なくなりつつあります。より現代的な素材やデザインが好まれるようになり、伝統的な襖は主に収納の押入れの扉として使用されることが多くなっています。それにもかかわらず、襖は日本の伝統的な住空間における美的感覚と機能性を兼ね備えた独特の存在感を今もなお放っています。

記念日とかいろいろ

10月10日の記念日