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10月10日 ふとんの日

ふとんの日

 10月10日はふとんの日。ふとんの知識の普及を図り、ふとんを通して健康な睡眠について考えてもらうために、布団の業界団体の全日本寝具寝装品協会が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、10と10で10が2つになり「(2)(10)ん」の語呂合わせから、10月10日とした。

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 布団とは、日本の伝統的な寝具であり、元々は禅僧が座禅を組む際に使用された「蒲の葉」で編んだ敷物から発展しました。「蒲団」という言葉は、その起源である円い蒲(ガマ)の葉からきており、唐音で「ふとん」と読まれるようになりました。室町時代末期には、現代の座布団に近い形の綿や布で作られた敷物として使われるようになりました。

 現代における長方形の綿入り布団が定着したのは明治時代以降です。それ以前の日本では、身分の高い者であっても、畳の上に直接横たわり、昼間に着ていた着物を掛けて寝るのが一般的でした。戦国時代には木綿の栽培が広がり、綿を使用した防寒用の衣服や「夜着」(掻巻)と呼ばれる就寝用の掛けものが現れ始めました。江戸時代中期に入ると、綿入りの敷き布団も裕福な層の間で使用されるようになります。

 掛けものが現代の掛け布団のような長方形の形状に変わるのは幕末期で、明治時代に入ると西洋の影響も受けつつ綿布団が一般庶民にも普及し始めました。この時期から寝具を専門に扱う店も現れ、昭和30年代までは家庭で手作りされることが多かったです。一方で、地方ではこの頃まで藁布団も一般的に使用されていました。

記念日とかいろいろ

10月10日の記念日