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10月1日 雨といの日

 10月1日は雨といの日。1982年(昭和57年)から発売している雨といブランド「アイアン」のPRと、年に一度は雨といの点検を行ってほしいという願いを込めて、パナソニック株式会社エコソリューションズ社が制定し、日本記念日協会が認定した。

 日付は、「雨(10)(1)」の語呂合わせから、10月1日とした。

雨といの豆知識

雨といの日

 雨といは平安時代にはすでに存在しており、当時は、雨水を集める上水道の役割も果たしていたとされている。

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 雨樋は建物の屋根から流れる雨水を効果的に集水し、適切な場所に導くための設備です。このシステムは建物の外壁や基礎を雨水の直接的な影響から守る役割を果たし、外壁の劣化や損傷を防ぎます。また、雨樋は建物周辺の地面が過剰に濡れることを防ぎ、土壌の浸食や地下への水の侵入を抑制することにも寄与します。

 雨樋の使用は古代からあり、日本においては奈良時代に建立された東大寺三月堂に設置された木製の雨樋が最古の例とされています。初期の雨樋は、主に建物の美観を保つ役割や、雨水を飲料水として利用するための設備として使用されていました。江戸時代には、防火対策として瓦屋根の使用が奨励される中で、雨樋の設置も一般的になりました。

 材質としては、初期の木や竹に代わって、明治時代以降はトタンやブリキ製のものが普及しました。さらに、戦後から高度成長期にかけては、塩化ビニール製のプラスチック雨樋が登場し、耐久性や施工の容易さから広く用いられるようになりました。現代では、軽量で耐候性に優れ、色や形状のバリエーションが豊富な塩化ビニール製が主流です。

 雨樋の設置と維持管理は非常に重要です。定期的な清掃や点検を行い、葉っぱや枝、その他の異物が詰まることを防ぐ必要があります。詰まりがあると、雨水が溢れて建物に損害を与える原因となるため、適切なメンテナンスが必須です。また、雨樋の設計や取り付けは、専門的な技術を要するため、プロの施工業者に依頼することが一般的です。

 雨樋は見た目には目立たないかもしれませんが、建物を保護する上で非常に重要な役割を担っています。適切な雨樋システムを設置することで、建物を長期間にわたり保護し、さまざまな気象条件から守ることが可能です。

記念日とかいろいろ