カレンダーをめくってみれば
~今日は何の日?~

10月1日 uni(ユニ)の日

uni(ユニ)の日

 10月1日はuni(ユニ)の日。1958年10月1日に、高級鉛筆「uni」(ユニ)が発売されたことから、三菱鉛筆株式会社が制定し、日本記念日協会が認定した。

◆◆◆

 uniは、1958年に発売された三菱鉛筆株式会社の高級鉛筆ブランドで、日本国内はもちろんのこと、世界中で愛用されています。この鉛筆は、特にその書き味のなめらかさと高品質で知られ、現代においても多くのプロフェッショナルや愛好家から高く評価されています。

 uniの開発は、1953年に三菱鉛筆の技術部長であった数原洋二が海外の鉛筆事情を視察したことから始まります。彼は、日本の鉛筆が海外で低評価であることを知り、国産鉛筆の質を改善する必要があると感じました。その結果、数原と彼のチームは、高品質な素材の選定と製造技術の革新に注力し、長い開発期間を経て、「Bの黒さでHの硬さ」を兼ね備えた理想的な鉛筆芯を完成させました。

 uni鉛筆の最大の特徴は、その芯の品質です。使用される黒鉛と粘土は、非常に微粒で均一性が高く、不純物が少ないため、非常に黒く、かつ折れにくい芯が実現されています。これにより、uni鉛筆は書き始めから書き終わりまで均一な線が引け、非常に滑らかな書き心地を提供します。

 また、uniの外観も独自の特徴を持っています。軸の色は、日本の伝統色であるえび茶色と高級感を象徴するワインレッドを掛け合わせた、ユニークな色合いで設計されています。この色合いは「uni色」とも称され、その美しさと個性が評価されています。

 1958年の発売当初、uniは1本50円という高価格設定でしたが、その品質とデザインが評価され、予想を上回る成功を収めました。その成功は、日本製の鉛筆が世界中で高く評価されるきっかけとなり、以降も多くのプロフェッショナルに愛用され続けています。

 このように、uniはその高い品質と独特のデザインで、長きにわたり文房具市場で確固たる地位を築いてきました。今日でも、その伝統は守られつつ、革新的な技術を取り入れた新製品が開発され続けています。

記念日とかいろいろ